４月に引き続き、５月も大人クラスではZOOMオンラインレッスンを開講しました。初めての試みでご迷惑をおかけした点も多々あったかと思いますが、回数を重ねることでより充実したレッスンができるようになってきました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
オンラインでは途中経過をメールやLINEで送っていただき添削をしていました。ブログでは完成した作品を中心にご紹介します。

自由制作

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静物画、デッサン、水彩画など、各自でテーマを決めて制作していただきました。
１枚目は静物画。「海辺の喫茶店」をイメージして描かれたそうです。本当に、海辺の喫茶店に飾ってありそうな爽やかな作品です。この方はいつも「下塗り」にこだわって描いていらっしゃいます。今回も、思い切ってはじめに鮮やかな色をのせてから固有色を塗っています。そうすることで下からきれいな色が見え隠れしてキラキラしたきれいな色合いの作品に仕上がりました。
３枚目も同じ方の作品です。手を自然に開いた感じがよく表現できています。シワも丁寧に描けています。もう少し立体感が出せるとされに良くなると思います。
２枚目、４枚目はイメージで描いた水彩画です。ものを見て描くのも良いですが、手の動くままにのびのびと描いた絵も作者の個性が出て面白いですね。透明感のある鮮やかな色合いと優しい色使いが魅力的です。２枚目のようなドローイングをたくさん描いて並べてみるのも面白いと思います。

グレースケール

明暗表現の練習として、「グレースケール」というものを描いていただきました。

＜描き方＞
画用紙にマスを区切り、一番左を真っ黒に塗りつぶします。一番右は画用紙の白を残しておきます。そして、マスの中を濃さが段階的に繋がるように１マスずつ塗っていきます。

初心者の方はデッサンをすると全体的にグレーになってしまいがちですが、このグレースケールを身につけることで立体感やメリハリのあるデッサンが描けるようになります。

グループレッスン

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生徒さんの発案により、５月はZOOMで複数名による「グループレッスン」も開講しました。私が作品テーマを決め、締切を設けて描いていただきました。
普段は通っている曜日が違うため出会うことのなかった生徒さんがネット上で同じレッスンを受けました。お互いの作品の感想を言い合ったり、少し雑談をしたりと和気あいあいとした雰囲気の楽しいレッスンになりました。また、お互いの作品にも刺激を受け、良い点を取り入れたいとおっしゃっていたのが印象的でした。

第一回は「スプーンのデッサン」形を捉えるのが難しかったようで、お二人とも時間がかかったとおっしゃっていました。添削を重ねて、金属の光沢や重量を感じる良いデッサンになりました。
第二回は「いちごから自由にイメージ」何と２～３点ずつ描いていただきました。3,4枚目は「いちごサンド」写実的に描くのではなく、デザイン的にしてみたいということで大胆な色と構図になりました。抽象化と見る人に伝わる説明（描き込み）のバランスを考えて描き進めていただきました。ふわふわで甘い感じが伝わってきて食べたくなる、美味しそうな作品になりました。色合いもきれいです。
5,6枚目は「いちごショート」と「いちごと牛乳」どちらもいちごの粒々やヘタ、艶などをよく観察してとてもリアルで美味しそうに描けています。ケーキのスポンジやクリーム、包み紙などもそれぞれの質感をうまく表現できています。また、背景はサラリとあっさりしたタッチや色合いで描くことでモチーフを引き立てています。とてもよく描けているので、モチーフを増やしたり、描いたことのないものを描いたりしてどんどんと作品世界を拡げていっていただければと思います。

オンラインレッスンは添削画像を作成したり、時には動画を撮ったりと手間がかかって大変な部分もありましたが、とても喜んでいただけました。また機会があれば内容をより充実させて開催したいと思います。
お忙しい中ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

福井県越前市絵画教室
ソライロ絵画教室
澤田有季